2012年〜2024年、フランスでのマンガワークショップ記録
- Yoshimi Katahira
- 5月25日
- 読了時間: 2分
現在の作品を紹介する前に、私がフランスに来てからの思い出や、心に残っている経験を少しだけ皆さんに紹介します。
2007年9月、私はフランス文学を学ぶために留学生としてフランスのパリにやってきました。
当初は数年の滞在を考えていただけで、まさかこんなに長く滞在するとは思ってもいませんでした。
2011年、東日本大震災が私の人生のすべてを変えました。
海外に住む多くの日本人と同じように、私は無力感と悲しみから「日本のために何かできることはないか」と強く思っていました。
しばらくしてから友人の提案で、福島支援チャリティーイベントでマンガの絵を教えることになりました。

当時フランスではマンガのワークショップは少なく、特に私のように「かつて日本で漫画家をしていた人が描き方を教える」というケースはほとんどありませんでした。
このイベントの参加をきっかけに口コミで私の活動が広がり、図書館、中学・高校・大学のマンガクラブ、日本文化イベントなどで行うマンガのワークショップの仕事が増えていきました。


時間が経つにつれて活動の幅も広がり、パリにあるほぼすべての日本文化会館で講座を開催する機会に恵まれました。
また日本大使館の協力の元、フランス語圏の国々でワークショップや講演会を開催するようになりました。




ひとつひとつのプロジェクトで出会いであり、ひとつひとつのワークショップがかけがえのない経験です。
私にとっては全てが発見とチャレンジ、そして感動の連続でした。
こうしてフランスで、私のアーティストの道が開けていったのです。
Comments